きものどころ あくあ屋

ケダシ2014-02-16

もう40年くらい前になると思いますが、母が着物を着る前にこの言葉をつぶやいていたことがあります。おそらく箪笥の中に見つからず、ケダシを探していたのでしょうが、着物を着るときの呪文かと思ったことがあります。

母はそれを「蹴出し(ケダシ)」と呼び、祖母は腰巻と呼んでいました。今は、裾よけが主流ではないかと思います。湯文字を腰巻と呼ぶ方もいらっしゃいます。さて、どれがどれで、何が正しいのでしょう・・・?時代により、それぞれ違うものを指していたようです。「きもの知恵袋」(山下悦子著)はそうした小さな疑問をたくさん解決してくれる良い本ですが、すでに販売はしていないようです。残念です。。。