きものどころ あくあ屋

あくあ屋帳 お引越しのお知らせ2019-03-17

長年アサブロを利用してきましたが、悲しいことに、何度パスワードを変えても投稿内のリンクを書き換えられるようになってしまいました。修正との追いかけっこもわずらわしくなり、アサブロからお引越しをすることに致しました。

あたらしいサイトは、こちら https://aqua-ya.com  です。

がんばっても月に1度程度の更新でしたが、気持ちを新たに、もう少し頑張ろうかなと思っております。今後ともあくあ屋をどうぞよろしく!

なお、すべてのブログ記事の引っ越しには相当な時間がかかりそうです。アサブロ内の投稿記事のリンクがおかしなところに飛ぶ可能性もありますが、何卒ご容赦ください。

かわいいお振袖をいただきました2019-02-07

振袖
魔女の一撃、ぎっくり腰が治ったなぁ、、、と思う頃、心当たりのない宅配が届きました。開けてびっくり、3KGの米が!そういえば、去年、ふるさと納税でお取り寄せした品物についていた応募券で応募した懸賞がありましたが、なんと、あたってしまいました。これで今年の運を使い果たしたのではないことを祈るのみです。

さて、かわいいお振袖と帯。よく見るとあちこちほつれているのですが、直せば十分お召しになれると思うのですが、、、、

あくあ屋のお教室で、練習用に使っております。とてもかわいいです。大切に使わせていただきますね。ありがとうございました。

祖母の嫁入り衣装2019-01-07

祖母の花嫁衣裳
新年おめでとうございます。亥の年は魔女の一撃とともにやってきました。座るのも歩くのも寝るのも難儀しました。「ひぃひぃ言う」と言いますが、本当に痛いときは、声にならない声で「ひぃ・・・」と口から出るものだとつくづく思いました。今年最後のぎっくり腰であってほしいものです。

さて、正月早々に身動きの取れない状態となってしまいましたが、年末に、ものすごい掘り出し物が母の箪笥から出てきました。

明治生まれの祖母の嫁入り衣装です。今の留袖は、表に見えない下前にここまでしっかり模様は入っていません。左右合わせて対になった鶴の絵が見事に描かれています。絹も、羽二重のようにずっしり重くなく、とても細い糸で織られており、しなやかでふわふわに軽い着物です。白い襦袢の上に着ると、裏にあてた緋色が透けて見えて、赤みがかった黒に見えます。

祖母の実家は豪農だったと聞いたことがあります。裕福だったということでしょうか、美術品のような、すばらしい衣装です。小さいし、布も弱っているようなので、着ることはできませんが、大切に守っていきたいと思います。

機織り2018-12-24

機織図・切手
すでに年末、一人っ子の身としては、高齢になった両親の介護問題が重くのしかかる、つらい1年でした。。。1年が経つのがなんと早かったこと。

実家にいる間中、片付けをしていますが、この切手も実家から発掘したもの。1977年、お宝か?!と思いきや、大して値上がりはしておりませんでした。あ~残念

さて、着物の話題に話を戻すと、、、切手に描かれた機織りの絵ですが、江戸時代・寛永年間の屏風図で、現在、熱海のMOA美術館に収蔵されています。

機織りに座り織っている女性、後ろ向きで立つ女性は切れた糸でもつないでいるのでしょうか、後方では二人の女性が糸を繰っています。よく見ると、生糸の束もあります。機織りの脇にいる小さな子供らしき人物は見習いでしょうか。江戸時代の糸紡ぎや機織りの光景を楽しく想像することができました。

さて、次はどんなお宝を発掘できるでしょうか
少し早いですが、皆様どうそよい新年をお迎えください!

背守り2018-11-05

背守り
実家の片づけをしていたら、ン十年前にあくあ屋本人がくるまれたと思われる、お宮参りの祝い着が出てきました。祖母の手作りです。麻の葉模様の背守りもついています。

着物の背には、通常、背縫い(縦に一直線の縫い目)があり、その縫い『目』が後ろを見張る魔よけの役目をしていました。ところが産着は小さいので、2枚の布を合わせる必要がなく、背に縫い目がありません。後ろを見る魔よけの目がない代わりに、背守りという飾り紋を糸で縫いつけます。

祖母が縫った背守りは、すくすくと、大きく丈夫に育つ麻の葉にあやかって、麻の葉の柄です。伝統的に子供の産着によく使われました。最近は、両親が好きな図柄を紋デザインにおこし、斬新な柄を刺繍することもあるようです。背守り、いま、むかし、ですね。

思いがけず発見した祝い着ですが、七五三のシーズンで着物のお子様たちをよく見かけることもあってか、祖母の思いをしみじみとかみしめる週末となりました。